みなさんこんばんは、代表の前田です。
今日は珍しく一度も雨模様にならなかった様子。
とはいえ油断は禁物、いつ降るかわからないので傘を常備しよう。
さて、今日も今日とて本の整理。
山積みの本を処分しつつ、新しい在庫を棚に載せていく作業はまさに古本屋!!
時間はかかるけれど、一歩一歩前進していくのを実感中。。
さて、今日は一般的な古書店とリサイクル本屋の比較をしてみよう。
普通の古書店は基本的に値打ち物を取り上げて売ることで生計を立てている。
神田神保町なんて行ってみると6ケタ台(10万円台)の本もざらに扱っている。
それでも売れるのが古書という世界の深さである。
単純な希少価値もあれど、それ以上にその本を取り巻くストーリーが売りと言える。
浅学なので例示として幼稚だったら申し訳ないけれど
一見古ぼけた数学の教科書に見えても、高木貞治(日本有数の数学者)が帝国大学の教授時代に使っていたものだというストーリーが付けば数学者の好事家は大枚をはたいて買ってくれるかもしれない。
そんなマニアと骨董を織り交ぜた商いの世界だと私は思っている。
量より質を重視して、砂漠の中から金の粒を見つける現代版トレジャーハンターなのかもしれない。
一方リサイクル本屋は機械的に商品ごとに仕入れ値と売値を付けている。
サイン本を汚れと判断するなど本を取り巻くストーリーなど見向きもしない。
しかし、だからこそ量を増やして一定の売値で利益を上げられる。
逆に古書のように機械的な値付けが困難な書籍は避ける傾向にある。
そうした棲み分けが出来て2000年代は共存してきた。
しかし、ネットという新たな市場が出来上がり、双方に大打撃を与えることになった。
ネット上の情報を駆使して砂漠から金だけを抜き取ることが容易になったからだ。
質を意識した古書店は、競合の急増に伴いお宝が見つけにくくなり
量で成り立つリサイクル本屋はあぶれたガラクタを一方的に引き受けなければならなくなった。
しかし、業界全体はなんとか堪えている。
というのも、低価格商品にはまだ買い手の需要が残っている。
ワゴンから店内への誘導。
ここで食いつないでいけるところが次なる手を練っていることだろう。
会員制、買取から引取りへ移行、ネット併売。。ありとあらゆる手を模索して利益を確保することだろう。
ではでは
今日の本は、「ノウハウゼロからのリサイクル書店開業のススメ!」です。
開業にノウハウが不要なところは、基本的にフランチャイズであることが多い。
この本もそうしたフランチャイズ古書店へのお誘いなわけだけれど、フランチャイズの強みはすでにいくつか成功した事例を持つノウハウがあるということ。
競合ひしめく激戦区はともかく、競合が少ないところであってもチェーン店を開ける強みは大きい。
起業の醍醐味の一つである自由はほぼなくなるけれど。。。