みなさんこんばんは、ちゃっぴーです。
今日は、ちょっとスケールの大きい話です。
十数年ほど前から大型量販店(デパートや24時間営業の大型スーパーなど)の台頭により、「規模の経済」による市場支配が急速に進みました。
顧客の大半がメーカーによる新規製品よりも、大量生産による廉価品(大手小売り企業のプライベートブランド製品)を購入し始め、今まで個人商店の馴染みだったお客さんでさえ安価な製品に手を出す始末。。。
その結果、多くの商店街が「シャッター通り」と揶揄される業績低迷に苦しみ、圧倒的な「コストリーダーシップ」に対抗しなければならなくなりました。
しかし多くの個人商店はスーパーのような広大な敷地も、巨大な資本による単価削減もできません。
同じ商品を割高で販売するしかない商店は、多かれ少なかれ閉店の憂き目にあいました。
顧客の情報源・購入方法も複雑化するようになりました。最寄りの商店からスーパー、そして今やネットでの注文すら容易になりました。製品の購入に家を出る必要すらないのです。ネットでの販売価格は、人件費等のコストを抑えることにもつながり、結果として商店よりも安くなりました。
もはや、「既製品の価格競争」では自営業は太刀打ちできません。
そこで、打ち出されたのは二つの戦略です。
かの有名なアメリカの経営学者マイケル・ポーターの提示した戦略です。
即ち「差別化」と「集中化」です。
価格で勝てないのであれば付加価値を高めること(差別化)で高価格でも顧客の購入意欲を刺激するか。
特定の分野で「量販店」では網羅できない細かな部分(ニッチ)を掬い上げ、特化(集中化)して顧客に価値を認めてもらうこと。
この二つの戦略が今ある規模の経済による市場の支配における欠点であり、自営業者のつけ入る隙になります。
以前開業セミナーか何かで講演されていた方の意見ですが
「資本金何百万程度の経営者が資本金何百億の企業相手に経済力で勝負を挑むのは、横綱相手に相撲を取ろうというのと一緒だ。
下手に同じ土俵で戦うのではなく、取りこぼした需要をいかに救い上げ自分のものにするか。それを実行するには顧客層の集中化及び高付加価値化が欠かせない。」
なるほど、と思いました。
自営業にあるのは、「差別化」か「集中化」だそうです。
私のような若者にとって、「差別化」はアイデア勝負で「集中化」はマニアックさで勝負、という風にとらえるだけで十分です。
どちらも大変です。それでは今日はこの辺で
ではでは