みなさんこんばんは、代表の前田です。
世の中には数多の起業希望者を募る仕掛けがある。
ベンチャーキャピタルが投資先を選ぶために設ける起業系サミットやコンテスト。
コワーキングビジネスで個業同士の連携を謳ったインキュベーションオフィス。
……そして、一番不確かで私がお勧めしないのが、起業成功者を旗印にしたネットワーキングビジネス。
特にず際限なく人を集めるネットワークビジネスは起業を助けるどころか食い物にされる可能性が高い。
起業に関するネットワークビジネスの仕組みは以下の通り。
・ビジネスでそれなりに富を得た人を中心に据え、周りを信奉者で囲う。
・信奉者が中心人物の成功の逸話や素晴らしさかを説いて回り、魅力を伝播する。
・そんな中心人物に会える、をうたい文句に月に数回、数十回お手頃価格の参加費でセミナーやイベントを開催する。
・イベントの参加回数の多い人物や貢献度の高い人物をリストアップし、信奉者に加わることのメリットを語って仲間に引き入れる。
・信奉者は自身が主催者となって、セミナーやイベントを開催し、参加費を徴収。中心人物にマージン、講演料を支払う。
・信奉者同士で参加者の融通が出来るので、イベントは常に満杯で実績作りも万全。
いいこと尽くしの仕組みに思えるけれど、これは商品のないマルチまがいに似ている。
規模が大きくなればなるほど、末端は搾取されるだけだ。
起業家ネットワークも一見ネットワークビジネスに聞こえるかもしれないけれど、
・参加費無料
・主催者はてんでダメな古本屋の店主
・手広くするつもりはなし
という点で、稼ぐ気なしだったりする。
ネットワークビジネスを掲げるすべてのビジネスを胡散臭いと否定するつもりはないけれど、金を出さなきゃ会えない成功者と対等に話せるとか言われても全然うれしくない。
というわけで露骨に自分のイベントを宣伝してみる。
次回の起業家ネットワークは5月11日の予定。
ではでは
今日の本は、「ネットワークビジネス実践講座」です。
ネットワークビジネスは、体験のマルチ、便乗商法とも考えられる。
この本もネットワークビジネスをビジネス小説風にまとめたものだけれど、見方によっては夢をかなえるゾウやもしドラのような売れたビジネスモデルを模倣したと言えるだろう。
そうそう、宗教っぽいところもあるんだよね。皆が超絶ハッピーで。
一斉に参加者が主催者の話の後にうなずきながら拍手なんかしてるときは特に怖い。
伊坂 幸太郎の『魔王』とか、カリスマを一人でも擁立できれば成立するのがネットワークビジネスの怖いところ。
水を差すことすら許されない講演会の何が楽しいんだか。。