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2014.10.16 Thursday

ただ働きの影響

みなさんこんばんは、代表の前田です。

 

もう半袖では急場はしのげそうもない。

長袖のお世話になろう。

 

さて、皆さんはただ働きをしていますか。

サービス残業でも、ボランティアでも何でも構いません。

前者はちと特殊ですが、基本的には参加者の善意や能動性によって行われる活動でしょう。

 

お金が目的ではないので金銭目的と割り切っているときよりも能動的に活動する人だっていることでしょう。

 

会社では目立たない人でも、地域では町会長をして町のイベントには全力投球なんて人もいるのではないだろうか。

私はケチな商売人なので、こうして善意からただ働きをする人は素直に尊敬するし、自分も余裕があればそうしたいだろうなという思いはある。

 

しかし、それが他者への不利益になったりしていては本末転倒だ。

 

例えばNPOが社会貢献を謳ってパン屋を始めたとする。

利益を求めているわけではないので、価格はそれほど高くないし、社会貢献として寄付代わりにもなる。

 

一見すると三方よしに見えるけれど、普通に営利目的の近隣パン屋にとっては非常に難しい相手が出来ることになる。

 

当然ながら営利団体と非営利団体の価格設定は異なる。

商圏のお客さんを取り合う競争相手が増えるうえ、相手は社会貢献を武器に購買意欲を促進させる。

 

それを支えるのは善意で集まる人たちばかりだ。

普通のパン屋が対抗意識を燃やすにはいろいろと不利すぎる。

 

ボランティアをことさらに非難するつもりはないのだけれど、善意の陰で泣く人がいる可能性も忘れないでほしい。

 

古本屋の町で大規模なフリーマーケットが起きにくいのはこうした背景があるのかもしれない。

 

ではでは

コメント2件 “ただ働きの影響

  1. 姉貴

    善意とか関係ないけど、ロンドン中心街に大手アウトレットができそうになったけど、周りのブランド店やデパートに抗議されて中心街の中でも少し外れた場所にできたのを思い出した。

  2. 前田 投稿作成者

    集客目当ての安売りはコストリーダーシップの基本だけれど、正規品のそばで廉価版売るお店が出来てしまったら専門店が立ち行かない。
    ただどちらにしてもお客さんは使いたい方を使うだろうから、住み分けが利くなら十分か。

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