みなさんこんばんは、代表の前田です。
今日は、近くの同業者であるブックスルネッサンスの店主が商店会の連絡ついでにお店に訪ねてきてくださいました。
アマゾンやブックオフといった古本を巡る大企業の動向に消費者のみならず個人事業者でさえ注視せざるを得ないというのは、なかなか古本屋として心苦しい限りです。
ネットを介して販売すると全く同じものを扱っている性質上、どうしても比較対象が価格や見た目の良し悪しという単純明快なものになってしまいます。
中でも恐ろしいのはこうした価格競争が起こりやすいマーケットプレイスに数多くの「慈善家」が登場することです。
慈善家の恐ろしさは、消費者に適正価格を誤認させてしまうほどの低価格で商品を販売してしまうことです。
一円出品をして送料で利益を上げるというお話がありますが、本の価値を認めていないも同義です。
しかし、慈善家の示した価格を適正価格だと思い込むと、他の商品が割高に見えてしまいます。
売り手に回ってみるとこの価格がすでにだいぶ勉強した結果であることがよくわかります。
しかし、一度覆された概念はなかなか元通りにはなりません。
本を探すときに古本屋に立ち寄っていただけるのはありがたいです。
しかし、ネットの価格と比較して安い方ばかり取られていては古本屋も商売あがったりです。
採算が取れないことを把握している商材を中古市場に流さないでください。
ではでは
今日の本は、「ぼく達の値段」です。
自分が一労働者であると仮定すると、自分の時給がどれくらいなのかと気になったりはしませんか?
私の時給は、東京都の最低賃金よりも安いままです。
しかしいずれは大きくなって自分の価値を押し上げるようにしてゆきます。
そんなこと言われても処分したいものがお金になるんなら売るでしょうよ。
文句言うなら個人で古本を売れる仕組みを壊さないと。
普通に考えてお金にならないよ。売った数だけ赤字。その赤字を高額出品で補てんしているだけだよ。
近くの古本屋に持って行ってもらったほうがお金になるし、うちみたいに24時間買取を受け付ける所だってたくさんある。
あとは個人の裁量じゃない?
何言ってるのかよく分からない。
1円で出品して数百円の送料を自腹で払ってるような個人がいるってこと?
だとしても他の高額出品で利益を出してるならそれは個人ではなく古本屋なのでは。
高額商品で利益を上げているからこそ、一円出品をやめてほしいというのは変かな。
ブックオフでも近所の古本屋でもいいから、売ってくれたほうがいいと思う。
古本屋は書籍を集めやすくなる、売り手はネットで売るよりも評価損が減るし利害が一致するじゃない。