みなさんこんばんは、代表の前田です。
最近、お店の外に出る用事が次々と舞い込んできて(というより自分で引き寄せて)、慌ただしい11月になりそうです。
さて、昨日に引き続き集客のお話をちょっと掘り下げたいと思います。
人に来てもらうのではなく、自分から人が多そうな所へ行くほうが良いのでは。
そう思って、何度か自分のお店ではなく外に出て出店をする機会がありました。
本当は営業所以外での販売は制限されているのですが、行商の許可を取っているので問題ありません。
そうしていざ出店してみると思わぬ事態に陥りました。
お客さんへ呼びかける方法が全く分からなかったのです。
あんとれボックスはビジネス書専門の古本屋兼雑貨屋です。
本の種類でもビジネス書という範囲を扱っているわけですから、万民向けではありません。
ビジネスになんとなく興味がある人以外はほとんど受け付けないような書籍です。
道行く人に「良い本揃ってるよー、よってらっしゃい見てらっしゃい」なんていえるような品揃えではありません。
だからこそイベントにやってくるお客さんの層を予測して商材を変える必要があります。
親子連れが多そうなら、漫画や勉強に関わる書籍。
高齢者が多そうなら、セカンドライフや健康についての本。
イベントがエコにかかわるものならば掃除やリサイクルの話を書いた作品。
といった形に書籍を選んで用意する必要があります。
そうでもしないと、本が売れずに持ち帰ることになってしまいます。
大量の本を一度に持ち運べるわけではないので、やはり数を絞って持っていく必要があります。
どんな層のお客さんが来るのか事前に焦点を合わせて商品を並べるべきです。
これは人が来るようになったお店でも同じです。
来る人の求める商材・サービスを提供できるかどうか。
多種多様であればあるだけ良いのですがあいにく個人では賄える範囲に限界があります。
だから、当店の専門は○○(あんとれボックスならビジネス書)という風にあえて幅を狭めることでお客さんの層を絞り、より満足度の高い結果を生み出す必要があるのです。
ではでは
今日の本は、「シブすぎ技術に男泣き!」です。
ターゲットを絞るというのがどれほどのものか、メーカーの視点から描いた作品です。技術者として長く務めていた方のルポ形式の漫画で、癖のあるタッチですが非常に面白い内容です。
以前別の著者で、「理系の人々」という本がありましたが、こちらは工学の理系なのでまた一味違った独特の世界です。
この著者はいまメーカー系の宣伝漫画を新聞に書いたりしているので、もし興味があればそちらもどうぞ。
洋服売りたくても、クリスマス商戦だとプレゼント用に買える値段の商品のほうが売れるから小物作ることになっちゃう。
手作りはどうしても手間がかかる分価格が高めになってしまうし、売る側の意思と買う側の需要が一致しないのは仕方ない。