みなさんこんばんは、代表の前田です。
先日のコメントで若い人がお金を持っていないから出費が滞るという話になりました。
しかし、実際は若い人だけではなく全体的に財布のひもは固いようです。
新聞でも個人消費は増税後減少傾向にあることが発表されました。
個人ではなく法人がお金の流れを留めてしまっているのかもしれません。
そんな増える見込みの低い給与を見て、ため息をつく方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは日本企業の人事制度の三本柱「年功序列」「終身雇用(長期雇用)」「企業別労働組合」のうち、形骸化しつつあった「年功序列」と「長期雇用」の見直しの前兆かも知れません。
その具体案の一つとして、従業員の雇用体系を「給与ほぼ固定の長期雇用(旧来の日本的雇用制)」と「職務評価で一進一退が決まる年俸制」の二つに分けて並列化させようという動きがあります。
極端に言えば、
ルーチンワークが多大に含まれる事務(新卒一般採用)と結果重視のプロフェッショナル(中途採用含む専門採用)の給与・待遇を同じ人事制度で測るのではなく、それぞれ別の尺度で測るようになる。
この制度の肝は、事務方からプロフェッショナルへの道は開かれていますが、その逆にプロから事務方へ移ることはできないという点です。
鈍行から特急に乗るためには片道切符で乗るしかないということです。
職能としての椅子はもう大半が埋まってしまっている、しかし能力に見合う報酬や待遇を与えなければ企業は衰退してしまう。そのジレンマに対して二つの人事制度の並列化は一定の成果を上げられると期待されています。
勿論今のは仮説の話で、改善すべき点はまだたくさんあることでしょう。
しかし、社員のみならずアルバイト・パートの雇用においてもこれから人事制度の見直しが必要です。
ではでは
片道切符怖いよ。割高だよ。
往復できないからこその割高報酬だよ。
どちらか高い方を自由に選べたら従業員にメリットしかない。