みなさんこんばんは、代表の前田です。
一週間前まで暑さに呻いていたはずですが、もうすでに長袖が心強い。
明日は少し気温が上がるかもしれないけれど、もうしばらくは涼しいみたいだ。
さて、今日はもやもやしたお話。
今朝ニュースで、アマゾンが自社への手数料や協賛金など有利な条件で契約している出版社を格付けし、電子書籍の購読者に対して優先的に紹介する仕組みを作る、という発表をした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140828-00000009-asahi-bus_all
出版社側は「市場への支配力を背景とした脅しだ」として抗議するとしている。
私が気になったのは3点
・市場への支配力とやらを背景にやりたい放題ではないか。
・電子書籍をSEOやネット広告化することで、読者に対する恣意的な誘導とならないか。
・そもそも、市場への支配力って独占状態ってことじゃないの?
私もアマゾンの利用者ですから、アマゾンの持つサービスの魅力は十分理解しているつもりです。
基本的には送料が無料で、近場のデパート、ホームセンターですら太刀打ちできない 豊富な品ぞろえ、それでいて価格競争にも柔軟に対応して『安い、豊富、便利』を体現している。
しかし、顧客にとって快適なサービスを提供している末端は非常に苦しい立ち位置にいるということはよく耳にします。
某遊園地の従業員もサービスの品質に比例して従業員の苦労が浮き彫りになってきたという記事を読みました。
アマゾンは、快適なサービスが引き起こすであろうリスクや不利益を自社ではなく、他社に負担させる道を選んだ。
事業パートナーとしてこれほど厄介な存在はないだろう。
まるで自由競争に入るための通関税をアマゾンに支払っているようなものだ。
確かにアマゾンの持つ市場支配力は強烈だし、日本にそれに替わるサービスはまだ作られていないけれど、独占状態というのはいずれ公益の不利益になりかねない。
勿論大なり小なり、アマゾンの実施している制度というのはどの企業、業界にも当てはまるものだとは思いますが、恣意的な意志が介在した企業がその実態を露見されると消費者心理はどう動くのか、気になるところです。
ではでは
今日の本は、「ロングテール」です。
アマゾンという企業の強みの一つがこの題名にもなっているロングテール戦略。
今まで多くの小売業は年間を通した利益がコストに到達しない商品は非採算商品として取り扱わなかった。
しかし、そうした非採算商品を束ねて多種少量販売すれば利益が生まれる。
あくまで一定の顧客層があるからこそ実現できる戦略であり、なかなか真似はしづらいが、一つの分野において特化した専門店というのも、ロングテールの一端ではある。
商品の人気順や価格順に表示される機能が残るなら、買う側としては困らないよね?
買う側はいつだって困らないさ、金を払っているのだから。
問題は売る側に利益が入りにくくなる構図が出来つつあること。
著者の収入が減るのは避けたいことなのに。。